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熊谷知事に要望書を提出



令和6年4月9日、熊谷知事あてに要望書を出しました。要望は以下の2つ。


①新医療センターが災害拠点病院の指定要件を満たしているか速やかに審査し、要件を満たしていない場合は災害拠点病院として認めないこと。


②災害を引き起こすメディカルタウン構想を直ちに見直すように、船橋市に勧告すること。


今回の主眼は①です。新しい医療センターは大地震の際には液状化で、また豪雨の際には道路の冠水でアクセスできずに孤立する可能性が高い場所に建てられます。これは「災害拠点病院は災害に強い場所に立てるように」という国の指針に反しており、「防災県」宣言をした千葉県知事の方針とも相容れません。


国は昨年8月の参議院災害対策特別委員会で、千葉県は船橋市の新医療センターが災害拠点病院に適合するのか審査する必要があると答弁しています。指定要件に適合しなければ災害拠点病院にはなれないことは明白です。新医療センターの建設が始まる前に、千葉県は速やかに指定要件の審査をし、要件を満たしていない場合は、要件を満たすように船橋市を指導する立場にあるのです。



全国に先駆けたケースとなれるか?


実は県はこれまで、「病院が立ってから審査をする」という立場でした。けれども船橋市はおそらく災害拠点病院としての設計および機材等の準備をしています。もし建てた後で災害拠点病院として認定されないことになれば、巨額な建設費が無駄になります。


県はまた「災害拠点病院としての立地条件は現在の指定要件には入っていない」とも述べましたが、一方で「能登半島地震を受けて、国は立地についても指定要件に入れる議論を始めている」とも明かしました。国は上記の災害対策特別委員会で、国は県からの相談にのると答弁していますので、ぜひ新しい船橋の医療センターが災害拠点病院としてふさわしいものになるように(つまり場所を変えるように)、国と対応を検討してもらいたいと思います。


この問題については、「ブログ・解説」→「ふなばし新医療センターは災害拠点病院になれるのか」で詳しく解説していますので、ぜひお読みください。



②についてはこれまで何度も申し入れていますが、県は積極的に動こうとしていません。メディカルタウン構想の危険を知りながら改善あるいは止めようとしてこなかった千葉県の責任は大きいと考えています。



工事開始が迫っているため、回答期限は4月23日としました。




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