9/1のNHKスペシャル「MEGAQUAKE 巨大地震 “軟弱地盤” 新たな脅威」をご覧になったでしょうか。
軟弱地盤に建つ建築物の危険性を指摘するもので、想像以上に衝撃的な内容でした。どんなに丈夫な杭を打っても、軟弱地盤では地震動で杭に強い負荷がかかり破損する可能性が高いとのこと。近年の大地震ではそうした被害が多数報告されている・・・。
「基準はいつも被害の後追い。今の建築基準であっても大丈夫とは言えない」という専門家の声にもうなづきました。自然災害は人知の予想をこえる。だからこそ、やれることはすべてやって備えることが大事。もちろんわざわざリスクを上げるようなことはしてはならないのです(当たり前すぎて言うのも恥ずかしい・・・)。
ちなみに市は「液状化対策(免振装置と丈夫な杭)をしている。問題ない」と言い続けています。
そして番組の中に出てきた地図の衝撃! 首都直下型地震の際に船橋市で最大の震度(想定震度6強)に襲われるのは、湾岸地区と海老川上流地区だということが示されていたのです! 軟弱地盤では揺れが増幅して建物内外で被害を増大させます。東日本大震災で液状化被害が激しかった湾岸地域と同等の被害と揺れが起きると考えてよいでしょう。
実は海老川上流地区が地震の際に液状化と激しい揺れに見舞われるということは、千葉県の被害想定ホームページでも示されています。
だから、なんでわざわざそんなところに医療センターを移すんだ、ということです。まして医療センターの周囲は震度5強程度の対策しかしないのです。
この番組を見て驚愕した人が、「市長に見せて、事業を止めてもらわなくては!」と言いましたが、市長の気が変わることはないでしょう。これまでも市にはたくさん科学的データを渡して、事業を見直してくれるように頼んできたのですから。市長には市民や病院の安全より大事ななにかがあるのでしょう。
私たちは千葉県にこの番組の情報を送るとともに、あらためて災害拠点病院の指定を見直すように頼んでいます。県は県で5カ月もたった今も、見直しを求める私たちの要望書への知事回答を送ってきません。
市長も知事も、船橋市民のいのちと財産をなんだと思っているのでしょうか。
ちなみに9/1のNHKスペシャルは、NHKプラスで9/8まで見られます。登録している方はぜひご覧ください。