回答期限である 6月17日、私たちが1万5千の署名を付けて市長に出した請願書 (1.ただちにメディカルタウン構想を見直すこと、 2.医療センター用地代の支払いを停止または返還を求めること) の回答を受け取りました。交渉の末、面談での受け取りが設定され、急遽駆けつけた市民22人が都市政策課から説明を受けました。
結果は大方の予想通り、請願の両項目を「拒否」 するものでした。4ページにわたる市(長)の回答はこれまで通りの主張であり、市民から何度疑問を出されても議論にすら応じてこなかった空虚な主張の羅列でした。なかでも治水に関しては豪雨に対する市(長)の意識の低さが際立っており、国が進める流域治水も理解していないことがはっきりしました。つっこみどころ満載の回答に対するコメントを後日「ブログ・解説」にアップする予定です。
この回答に対し、市民からいくつも鋭い質問と意見が飛びました。
◆ 「この回答には納得できない。まったく気持ちがこもっていない」。
◆ 「なぜこの場に市長がいないんだ」(同意の拍手)
◆ 「市長は前回と今回の1万超えの署名についてどう思っているのか。8ヶ月で2回もですよ」
→ 都市政策課長 「多いなぁとはおっしゃっています」
(それだけの民意があると知っても市長に計画を変える気は一切なく、市民と向き合う気もないということ)
◆ 「この回答に書いてある主張の裏付けとなる事実やデータは確認しているのでしょうね。たとえば医療センターの移転先は海老川上流地区以外に適地はなかったように書いてありますが、他にはどこが候補地に挙げられたのですか? そしてそれらの土地が落とされた理由は何ですか? また選考の基準や評価の結果は市民が見られるような形で公開されていますか?」
→ 都市政策課長 「議会などでも議論はされていますので記録はあるはずです。(でも市民が見れる形ではどこにもないので)探して皆さん(市民連絡会)にお出しできるようにします」(と防戦一方)
(これが出されたら、市民連絡会だけでなく、市のホームページ等で公開するように求めます)
◆ 「病院の建て替え収支計画は甘いんじゃないですか? 普通は何種類かの金利を想定して概算を出すものですが、今回は1.8%なんていう低い金利の計算だけですよね。」
→ 都市政策課長 「私は3月まで4年間 新病院建設室長をしていましたが、病院の収支見込みが甘いと思ったことは一度もありません。」
◆ 「希少生物は別な場所に移動するから大丈夫というように書いてありますが、放っておいて自然が守れるなら、保護区なんて存在しないんですよ。」
◆ 「6月3日の雨で前原川が氾濫しました。見に行きましたか? 現地に確認にも行かないで治水は大丈夫などと言えるんですか。」
など
メディカルタウン構想(海老川上流地区開発)を市民との対話によって良いものにしてほしいと求め続けてきた私たちの運動。けれども、対話を拒否し、市民に十分な情報を出さずに事業を強行する市長の頑なな姿勢は変わっていません。
事態は新しい局面に入ります。 To be continued.
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