9/24に行われるはずだった医療センター建替工事の一般競争入札が中止されることが18日に議会に報告されました。唯一の入札参加者が「市が提示した条件では工事の履行が困難なため」と辞退したからだそうです(資料1)。要するにもっと金額が上がらないと合わない、という理由です。
医療センターの工事費の見積りは当初の255億円から571億円へと倍以上に膨らんでいましたが、これでも足りないということです。以前議会で今仲希伊子議員が「いったいいくらまでなら払うのですか」と質問した時に、市は「時間をかけて作った設計だから必要な費用は払う(つまり上限はない)」と答えています。だから業者の言う金額に合わせて、次の議会に補正予算を出してくる可能性があります。
そしてこの唯一入札に参加した業者はどこだと思いますか? 海老川上流地区の地権者で総代幹部のTSKという会社と(株)フジタの共同体です。
これ、デキレースと言われても仕方ないのではないでしょうか? 病院用地以外の開発を請け負っているのもフジタなので、オールフジタの開発になります。そもそもなんでこの一社しか入札に参加しなかったのか? それで競争入札なんて言えるんでしょうか。ふつうこの規模の入札(現時点で市が発表している工事費は約571億円)で1社だけというのは考えられないことです(大手建設会社OBの弁)。あまりの軟弱地盤に他社は敬遠したのでしょうか。
これにはたくさんの市民が「おかしい」と声を上げ始めています。フジタとTSKは、早く工事を始めたい船橋市の足元を見て、自分たちが望む条件や金額を引き出そうと辞退してみせたのではないかと。いずれにしても工事費は益々値上がりし、さらに税金が投入されることになりそうです。
議会には入札中止の経緯を明らかにさせ、今後の対応を議論してもらいたいと思います。このままでは市民が負担する借金が増え、福祉やほかの事業に回すお金がさらに減らされるのですから。
市民連絡会は議会への報告があった翌日の19日、医療センターの海老川上流地区への移転に強く反対する申し入れ書を市長と議会に提出し(資料2)、記者会見を開きました。これを記事にした東京新聞のリンクはこちらです。
(資料1)
(資料2)